はじめ菓子珈琲 by 洋菓子のプルミエール|変わるもの、変わらないもの。はじめ菓子珈琲の春
春の光が、少しずつやわらかくなってきました。
洋菓子のプルミエール本店の厨房も、どこか穏やかな時間が流れています。
はじめ菓子珈琲の2026年4月15日リニューアルオープンに向け、試作を重ねる日々。
いつもと同じ場所、同じ道具。けれど、その一つひとつに、これまで以上に丁寧なまなざしが注がれています。
ボウルの中で混ざり合う生地。 オーブンの中でゆっくりと膨らんでいくお菓子。 焼き上がりを見つめるシェフの真剣な表情。 その隣で、そっと手を添えるパティシエ。
新年度からはじめ菓子珈琲のパティシエチームを新設しました。そして、そのリーダーに抜擢されたのが先月入社した彼女。
実は彼女、洋菓子のプルミエールに新卒で入社し、シェフの傍でずっとプルミエールのお菓子づくりを担っていたメンバーの一人なんです。
はじめ菓子珈琲のお菓子を作るために戻ってきてくれた、とても貴重な存在。
言葉は少なくても、空気の中にある「想い」は確かに伝わってきます。
何度も試し、少しだけ変えて、また確かめる。
その繰り返しの中で、お菓子は少しずつ完成へと近づいていきます。
今回のリニューアルでは、お菓子のラインナップが増え、 より幅広い楽しみ方をご提案できるようになります。

けれど、変わらないものもあります。
それは、「日常の中にある、ほんの少しの特別な時間」を大切にしたいという想い。
忙しい毎日の中で、ふとひと息つく時間。
コーヒーの湯気とともに広がる香り。
ひとくち頬張ったときに感じる、やさしい甘さ。
その一瞬が、誰かにとっての「魔法の瞬間」になることを願っています。
それは、大きく何かを変えることではなく、 いつもの時間に、そっと寄り添うこと。
だからこそ、リニューアルも“新しくする”だけではなく、 これまでの空気感や味わいを大切にしながら、 より心地よく過ごしていただける場所へと整えていきます。
試作の現場には、静かな集中と、あたたかな空気が共存しています。
真剣さの中にも、どこかやさしさがあるのは、 「誰かの日常に寄り添うお菓子」をつくっているからかもしれません。

もう少しで、新しいはじめ菓子珈琲がはじまります。
どうか楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。 そしてその日、ここで過ごす時間が、 あなたにとって小さな「魔法の瞬間」になりますように。
遠山 大樹